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2012年の振り返り

私が株を始めたのは2012年でした。

ツイッターでたまたま投資関係のリツイートが目に入り、その人をフォローしたのがきっかけでした。増益が続けば企業の価値も増加し続けるのでは?と安易な気持ちで株式投資を初めてみることにしました。

 

はじめて買った株は調剤薬局クオールでした。

当時増収増益で、店舗が増えれば売上・利益も増えるだろうと購入しました。

たしか当時のPERは10倍前後。

40%くらいとれた記憶があったのですが、記録を見てみると2014年の減益で株価も下がり微益撤退していました。

 

次に買ったのはトレジャーファクトリーでした。

これも店舗増→売上増を期待して買ったものです。これも当時のPERは10倍前後だった気がします。2014年に起きたPER見直しにより3.7倍くらいとることができました。

 

一番印象にのこっているのはイー・アクセスです。

四季報でみたPERが数倍とかで何これ安いと買いました。

ファンドの空売りにより株価は低空飛行を続けたのですが、ソフトバンクによる買収が発表され急上昇しました。最終的に株価6万円くらいで買いつけられたのですが、噂に踊らされて4万円弱で売ってしまっています。

それでも2.5倍くらいとることができました。

 

2012年末には政権交代後の株価上昇局面を経験することになり、翌年以降の投資成果に期待が膨らみました。

この時の銘柄探しの方法は、四季報から増収増益が続く銘柄をひたすらピックアップしてなんとなく購入銘柄を決めていました。ツイッターをにぎわす銘柄があればそれもチェックしていました。

2012年の時価ベースパフォーマンス +16.25%

 

利益確定ベースリターン

ファーマライズHD 8.14%
栄光ホールディングス 22.97%
イー・アクセス 146.98%

 

銘柄分析;3179 シュッピン(Part2)

前回の続きです。

yajyusan.hatenablog.com

5.個人投資家が”乗れた”のか

前回記事にてシュッピンの過去の上昇の背景を以下の3つに整理しました。

 

a)アベノミクスによる相場全体の上昇

b)インバウンド需要を追い風にした銘柄特有のカタリスト

c)業績上昇に裏付けられた割安度の見直し

 

a)アベノミクスによる相場全体の上昇

日経平均が2012年の8,000円代から2015年には20,000円(2.5倍!)をつけたくらいなので、増収増益企業を2012年、2013年に買ってずっと持っているだけで結構な利益を得ることができたと思われます。増収増益といえど、著しく割高な銘柄を買った場合にはその限りではないでしょうが。

 

b)インバウンド需要を追い風にした銘柄特有のカタリスト

インバウンドが需要は日本全体に少なからずメリットがあったものと思いますが、個別銘柄へはどの程度影響があったのでしょうか?

シュッピンのケースでは本店しかない店舗事業の前年度比売上が140%超を記録する等、その好影響がIRから伺い知ることができます。月次発表資料を見れば免税売上が大きく伸びていたことはわかりますし、決算説明資料でも同様です。

できれば月次資料、少なくとも決算説明資料に目を通していればインバンド需要の好影響、規模感は想像できたのではないでしょうか?

 

c)業績上昇に裏付けられた割安度の見直し

下表は2012年3月期から2016年3月期までの実績と、2013年5月発表の中計と2014年5月発表の中計を比較したものです。中計を上回るペースで成長が続いていたことがわかります。実際、私が2013年にシュッピンを購入した理由は「中計ベースの売上増加率を月次数値が大きく上回っていた」というものです。

この高成長を受けて、実績PERも一時40倍を超えるようになりました。

単位: 百万円            
全社累計 実績   中計(1305) 中計(1405)
Q YYYYMM 売上 経常益 売上 経常益 売上 経常益
4 201203 10,072 193        
4 201303 12,463 365        
4 201403 15,604 689 13,700 460    
4 201503 19,166 870 15,500 640 17,828 777
4 201603 22,705 821 17,500 870 20,994 1,061
4 201703         24,619 1,473

 

結論としてシュッピンは好業績をIRより推測できた銘柄であり、アベノミクスによる相場全体の上昇と、インバンド需要という実績を伴ったカタリスト、業績上昇に裏付けられた割安度の見直しにより個人投資家が大きく"乗る”ことのできた銘柄であると考えます。

 

6.適正PER

下表は実績EPSベースの最小PERと最大PERの推移を表にしたものです。

2015年3月期まで一貫した増収増益にも関わらず、PERが1ケタ台から40倍台までかなりのムラがあります。

 

単位: 百万円                
全社累計                
Q YYYYMM 売上 営業益 営業益率 EPS Max PER Min PER 高値 安値
4 201203 10,072 212 2.10% 7.52 0.00 0.00    
4 201303 12,463 390 3.13% 22.10 12.90 8.10 285 179
4 201403 15,604 702 4.50% 32.90 23.40 6.08 770 200
4 201503 19,166 886 4.62% 47.10 41.61 11.74 1,960 553
4 201603 22,705 832 3.66% 46.80 45.92 18.65 2,149

873

 

 適正PERがどのくらいなのか明示的なものはありませんが、自分の中で適正PERを経験的に評価する習慣をつけておくと、PERのムラを刈って利益を得るチャンスが増えると考えています。

銘柄分析;3179 シュッピン(Part1)

今回は3179 シュッピンを取り上げます。

今後の予想はほどほどに、a)過去の上昇の背景、b)個人投資家が”乗れた”のか、c) 適正PERについて考えをまとめてみたいと思います。

 

1.業績推移

セグメント別の売上・粗利も開示されていますがここでは割愛しています。

また、今回はQ毎の数値推移も割愛しています。

a)全社

単位: 百万円                
全社累計                
Q YYYYMM 売上 原価 粗利 粗利率 販管費 販管費 営業益 営業益率
4 201203 10,072 8,108 1,964 19.50% 1,752 17.39% 212 2.10%
4 201303 12,463 10,112 2,351 18.86% 1,961 15.73% 390 3.13%
4 201403 15,604 12,677 2,927 18.76% 2,225 14.26% 702 4.50%
4 201503 19,166 15,818 3,348 17.47% 2,462 12.85% 886 4.62%
4 201603 22,705 18,976 3,729 16.42% 2,897 12.76% 832

3.66%

店舗は本店の1つしかないにも関わらずEC事業の伸びにより売上が毎年増加しています。

EC事業の伸びにより販管費率が毎年良化しています。

他方、粗利率が低下しているのが気になるところです。原因の一つにはインバウンド需要の急増、後に続いた急減の影響があると思いますが、この水準で持ちこたえられないと営業益率も低くなってしまうでしょう。

 

2.事業概要

カメラ、時計、筆記具、自転車の販売で、新品よりも中古品で利益を出しているようです。

本店以外には店舗を持たず残りはEC事業により売上を伸ばしてきました。

 

3.今後の見通し

通常の小売り事業のような多店舗展開による売上増は、店舗を本店しか持たないゆえ見込めません。

引き続きEC事業を成長させていくことができるかどうか、適正な粗利率を確保できるかどうかが重要です。

 

4.過去の上昇の背景

ここ数年の株価を見てみると、2014年3月期の安値200円(分割考慮後)から、2016年3月期高値の2,149円、あるいは2015年3月期の高値1,960円と10倍前後の上昇を記録しています。

この背景には、a)アベノミクスによる相場全体の上昇、b)インバウンド需要を追い風にした銘柄特有のカタリスト、c)業績上昇に裏付けられた割安度の見直しがあったと考えています。

 

a)アベノミクスによる相場全体の上昇

日経平均Topix、マザース指数の上昇を見ればその影響は言うまでもないと思います。

 

b)インバウンド需要を追い風にした銘柄特有のカタリスト

爆買いの言葉が飛び交った時期と株価上昇の時期がたしか同時期で連想買いがあったものと考えています。

 

c)業績上昇に裏付けられた割安度の見直し

2012年3月期の売上は100億円、営業利益は2億円でした。

2013年3月期、2014年3月期も増収増益で、

2015年3月期の売上は200億円弱、営業利益は9億円弱でした。

 

2016年3月期はどうなると思いますか?

まず増収増益と考えるのではないでしょうか?

実際には異なる結果となりましたが、増収増益が期待できる企業であれば先の利益も株価に織り込まれることが期待できます。

 

ここまで、過去の上昇の背景について説明してきました。

次回は、個人投資家が”乗れた”のか、適正PERについて、私の考えをまとめて銘柄分析を終わりにしたいと思います。

銘柄分析;2477 比較.com

1.業績推移

a)全社

単位: 百万円                
全社累計                
Q YYYYMM 売上 原価 粗利 粗利率 販管費 販管費 営業益 営業益率
1 201409 159 19 140 88.05% 89 55.97% 51 32.08%
2 201412 320 36 284 88.75% 178 55.63% 106 33.13%
3 201503 493 55 438 88.84% 262 53.14% 176 35.70%
4 201506 672 74 598 88.99% 354 52.68% 244 36.31%
1 201509 192 18 174 90.63% 77 40.10% 97 50.52%
2 201512 390 35 355 91.03% 154 39.49% 201 51.54%
3 201603 601 50 551 91.68% 238 39.60% 313 52.08%
4 201606 804 67 737 91.67% 322 40.05% 415 51.62%
単位: 百万円                
全社期間                  
Q YYYYMM 売上 原価 粗利 粗利率 販管費 販管費 営業益 営業益率
1 201409 159 19 140 88.05% 89 55.97% 51 32.08%
2 201412 161 17 144 89.44% 89 55.28% 55 34.16%
3 201503 173 19 154 89.02% 84 48.55% 70 40.46%
4 201506 179 19 160 89.39% 92 51.40% 68 37.99%
1 201509 192 18 174 90.63% 77 40.10% 97 50.52%
2 201512 198 17 181 91.41% 77 38.89% 104 52.53%
3 201603 211 15 196 92.89% 84 39.81% 112 53.08%
4 201606 203 17 186 91.63% 84 41.38% 102

50.25%

b)セグメント別

単位: 百万円            
セグメント累計            
セグメント; アプリケーション   インタネットメディア  
Q YYYYMM 売上 粗利 粗利率 売上 粗利 粗利率
1 201409 139 68 48.92% 20 7 35.00%
2 201412 281 138 49.11% 38 11 28.95%
3 201503 432 223 51.62% 61 19 31.15%
4 201506 592 312 52.70% 80 21 26.25%
1 201509 172 116 67.44% 20 5 25.00%
2 201512 345 232 67.25% 45 15 33.33%
3 201603 531 358 67.42% 71 28 39.44%
4 201606 720 484 67.22% 83 27 32.53%
単位: 百万円            
セグメント累計            
セグメント; アプリケーション   インタネットメディア  
Q YYYYMM 売上 粗利 粗利率 売上 粗利 粗利率
1 201409 139 68 48.92% 20 7 35.00%
2 201412 142 70 49.30% 18 4 22.22%
3 201503 151 85 56.29% 23 8 34.78%
4 201506 160 89 55.63% 19 2 10.53%
1 201509 172 116 67.44% 20 5 25.00%
2 201512 173 116 67.05% 25 10 40.00%
3 201603 186 126 67.74% 26 13 50.00%
4 201606 189 126 66.67% 12 -1 -8.33%

 

売上・利益の季節傾向はないように思われます。

2015年6月期と2016年6月期の比較では販管費が減少しており、売上の増加が営業利益の増加に直結しています。売上増加率<営業利益増加率の傾向が今後も続くことが期待できます。

 

2.事業概要

メインのアプリケーション事業では宿泊施設から徴収する宿泊予約サイトコントローラの利用手数料が売上となっています。サイトコントローラーで検索するとサービス提供会社が5社くらい出てきましたがシェアはよくわかりません。ある会社では客室数ベースで月額利用料が決まるようですが、比較.comのケースだとどうかはわかりません。

売上の指標となる契約施設数等はさっとIR資料を見た限りではわかりませんでした。

 

3.財務体質

a) CF

営業CF黒字を確保できており、投資CF・財務CFはほとんどありません。

システム開発費等の発生がなければ税引後利益のほとんどが営業CFに回ると思われます。

 

b) BS

極めて良好だと思います。

23.6億円の資産のうち21.4億円を現預金で保有しています。

負債もほとんどありません。

これだけ現金が余っているのであれば、株主還元に回す余地が十分にあると思いますが、配当性向は依然として低めです。買収等の可能性についてもIR資料では言及されていないようです。

 

4.総論

売上の指標となりうる契約施設数等は開示されておりませんが、売上の増加傾向は今後とも続くことが期待されます。また販管費の絶対値も大きく膨らまないと思われ、売上増加率<営業利益増加率が今後とも続くことが期待されます。

 

営業利益率50%超の増収増益企業がどこまで評価されるでしょうか?